江戸川の自然、葦原を守ろう!
 
 
  (柴又・小岩エリア)みんなで大切に!
      連絡先  関川 利夫  葛飾区柴又6−30−2−510
       TEL,fax 03-3659-0163 Mail sekikawa@vheart.ne.jp

        会場  柴又社会教育館  毎月第1日曜日 AM10時〜12時迄
          

       

      葦原

    かつて、日本は<豊葦原の瑞穂の国>といわれた
   それほどに、葦原は日本平野の原風景の象徴だった
   しかし、いまはどうだろうか
   あなたは、<葦原>という言葉からどんな風景を描くだろうか

      水と土とが接するファジィな空間を思い描いてほしい
       たとえば、猪苗代湖や琵琶湖の岸辺に広がるあの空間

葦原はこうした水辺の植物
そこは、稲の栽培にも適した土地
日本人は、葦原を刈り取って水田を拓いた
近代になって、開発のどん欲な目が葦原に向けられ
いまや、葦原はブナの原生林と同じ運命にある

       <葦原の役割

    葦原は水辺の自然景観をつくる

     
     <葦原が失われた湖沼でなにが起こっているか>
      −信州の諏訪湖、印旛沼、手賀沼では、護岸工事のために水辺の植物群が姿を消した

      観察される水鳥の種類数が半減⇒小型生物も同様
      湖沼の水質の悪化
      湖沼護岸の浸食
    コンクリートで湖沼のファジィな空間が固められ、景観としての美しさをうしなう
    コンクリートで湖沼と隔てられた人々の意識に変化がおこる
    かつて生産や生活の場だった湖沼は見捨てられ、たとえばゴミ捨て場となる



        

        

        

        

        

        

    

 
                           5月若芽が伸びる

ヨシ   【英】Reed   葦 

 解説 |
イネ科の大型の多年生草本。北海道から沖縄まで全国の湖沼、溜池、河川、水路、湿原などに生育する。暖帯から亜寒帯にかけて分布し、多くの亜種や変種がある。高さは1〜4m、地下茎も深さ1m近くになる。花期は8〜10月で大型の円錐花序をつける。
抽水植物の一つだが、耐乾性や耐塩性があるので陸上や汽水域にも生育する。また水の汚濁にも強く、富栄養化した水域でも生育する。ヨシ原は水辺景観として親しまれ、葦簀(よしず)や簾(すだれ)、屋根の材料などとして利用されてきた。水鳥、魚類、水生昆虫などの重要な生息場所ともなっている。
湿地の干拓や埋立、護岸工事などが進んで、ヨシ原の減少が続いてきたが、近年はヨシの同化作用と、ヨシに付着している他の生物による群集の吸着吸収作用による水質浄化機能が着目されており、各地でヨシ原の保全や復元が行なわれている。琵琶湖では1992年に「滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例(ヨシ条例)」が施行され、行政によるヨシ保全対策が実施されている。